三田市庁舎建設現場見学研修会

140725_三田市役所_017月25日(金)、(一社)兵庫県建築士事務所協会三田支部さん主催(共催:阪神支部、柏原支部)による三田市庁舎の建設現場見学研修会に参加させていただきました。

 

三田市は兵庫県の東部に位置する山間の小さな町でしたが、昭和33年に市制を施行し、その後のニュータウン開発により、人口増加率日本一を数年間記録するなど一気に全国区の知名度を得たまちです。

 

現在の市庁舎は、昭和35年に竣工後、増築、改築を繰り返してきましたが、耐震性の問題や、複数の建物に機能分散した弊害などが顕在化してきており、新庁舎の必要性が指摘されてきましたが、経済的な理由もあり、今まで先送りされてきました。

 

 

 

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それでも、新庁舎整備のために基金が積み立てられてきており、その額が約55.4億に達したこと、学校など優先されるべき耐震改修工事などにも目処がついたことなどから、新庁舎の建設に着手されたようです。

 

新庁舎の建設にあたっては、①現在の場所で、②積み立ててきた基金の範囲内で、③耐震改修促進計画の目標年次である平成27年度までにの3つを基本的事項として取り組まれています。

 

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また基本方針としては、①ユニバーサルデザインの導入、②オープンフロア、ICT環境への対応、長寿命化、③防災拠点とするための免震構造の採用、④環境に配慮し、太陽光発電、雨水利用、LEDのほか自然換気などの採用などを掲げられているようです。

 

 

 

規模としては、延12,955㎡、地上6階建て、鉄筋コンクリート造(プレキャスト工法を採用)です。

 

 

今回は、現場事務所で市の担当者の方、現場事務所の方に概要をお伺いした後、実際に建設途中の建物内を見学させていただくことが出来ました。

 

CIMG8174_01最初に地下部分に設置された免震装置を見学した後、徐々に上階へと移動しながらお話しをお伺いしました。

 

参加されたていた皆さんは、建築関係の仕事をされている方ばかりでしたが、その注目はプレキャスト工法に集まっていたようです。

 

この建物では、柱、梁、床がプレキャストコンクリートでできており、その作り方などについてもいろいろと質問が出ていたようです。

 

ちなみに耐力壁は現場打ちの鉄筋小クリート壁が採用されていました。

 

現在躯体は完成し、徐々に設備、内装工事、サッシ工事などが行われておる状況でしたが、今年中にはほぼ完成するようで、来年になれば徐々に業務が新しい建物で行われると思われます。

 

ただ、新庁舎が完成後も、駐車場の工事や、既存建物の解体撤去、そして広場の整備とまだまだ多くの工事が残っていますので、しばらくは工事現場の状況が続くようです。

 

三田市の顔として市民に愛される建物が出来上がることを期待しています。

 

見学研修会でお世話になった関係者の皆様、お仕事のおじゃまをしました現場の皆様ありがとうございました。

 

 

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中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。

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