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2014.11.17

あずまやの改築工事

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約10年経て、いい感じのあずまや

秋の紅葉が美しい篠山市今田町です。

 

今回は、今から約10年ほど前に建てさせていただいたあずまやの一部が経年劣化で傷んできたのと、用途の変化に応じて少し改築する工事をご依頼いただきました。

 

とても静かで紅葉が美しい環境の中、お仕事をさせていただきました。

 

せっかくなので、ほんの一部ですがご紹介させていただきます。

 

 

 

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既存の柱に少し問題が。

今回の工事の主目的として、写真の柱がたよりないので交換してはどうだろうかというご依頼からはじまりました。

 

このあずまやは、環境のいい里山(店舗のお庭)の中に佇んでいます。

 

今から約10年前にご依頼いただいた際に、お施主様の持ち山の中から切り出してあった木も使って建ててほしいということで、隅柱の一本にこの木が使われていたのですが、柱頭部が裂けてきて、少し不安な状況になっていたようです。

 

 

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しっかり組んでいきます。

もともと、あずまやということもあり、できるだけ壁を設けないという趣旨だったので少し揺れる建物だったのですが、やはり不安だということで、柱を取り替えることとしました。

 

また、年数を経て、このあずまや利用状況にも変化があり、新たに少し壁を取り付けるような改築も行われることとなりました。

 

 

 

 

 

 

まずは、不安だった既存の柱を撤去した上で、壁がなかった2面に腰壁を取り付けるための柱、土台、手摺などが設置されました。

 

 

 

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これで安心。

そして、既存の開口部の一部には構造補強も兼ねて壁が設けられることとなり、構造用合板でしっかり下地補強が行われました。

 

仕上げは、既存の建物にあわせて、外壁は焼杉板(塗装品)張り、内壁は無塗装の杉板張りとしました。

 

本当は、塗装してあげたり、水切りを取り付けたりしたほうが風雨にさらされ続けるあずまやとしては安心できるし、長持ちすると思うのですが、お施主様のお考えもあり、シンプルな方が趣がいいということなどから柱や梁などの構造部材も全て無塗装のまま利用されています。

 

建築されてから約10年が経過している状況ですが、さすがに柱などは少し痩せてきている感じですが、意外と痛みや腐れもなく、板も汚れてい入るもののしっかりとしている状況でした。

 

やはり、風通しがいいとシロアリも付かず、そう簡単に腐るということもないようです。

 

 

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10年たっても大丈夫!

屋根もほとんど痛みも変形もないので、問題の柱を入れ替えれば、これから先も末永く利用していただけるのではないかと思います。

 

屋根は、軽量化も考慮されて鉄板葺きとなっていますが、こちらも多少色あせてきてはいますが、錆等もなく、とてもいい感じになってきたところかもわかりません。

 

こういう建物は、新築時はもちろん綺麗なのですが、やはり時間と環境のなかでその佇まいが変化しつづけて、どんどん良くなっていくような気がします。

 

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手摺壁が完成!

味が出るというか、侘び寂びというのでしょうか? これだけは、私たちではどうすることもできないので、その時間と環境のなかで、きちっと持ちこたえてくれるような仕事だけはしていかないといけないなあと考えているところです。

 

その後、工事はすすんで、内外壁共にきれいに張りあがりまして、一応大工工事は完了しました。

 

以前は、山側の隅に柱が一本立っているだけの開放的な建物で、それはそれでよかったのですが、今回は手摺壁が取り付けられて、柱も少し増えたおかげで、建物の中からお庭や山の景色を見ると額縁のように切り取られて見ることができるようになったようでした。

 

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内壁は、無塗装の杉板張り仕上げです。

建物内側から工事させていただいた腰壁をみるとこんな感じです。

 

節のある杉板が縦に張られています。

 

柱も板も節だらけの1等材ですが、あずまやには、無節の素材よりも、より自然な節のある素材のほうが合っているのではないでしょうか。

 

 

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植栽も綺麗です。

普通の住宅などでも、節のある素材を気にせずどんどん使っていただけるようになれば、間伐材などの有効利用にもつながるような気がします。

 

 

ただ、どうしても死節といて腐ってしまったものや穴がアイてしまっているものは、見た目も機能的にも問題があるので、そういう場合はパテなどでうまく埋めることができれば有効活用できそうです。

 

 

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裏の山も全てお庭の一部のようです。

ちょっとした、穴ならご家族の皆さんで、探しだして次々埋めていくというイベントになったりするかも?

 

 

それで、外から見てみるとこんな感じになりました。

 

よく見ると、新しい木材と既存の木材の差がわかりますが、たぶんほんの少しの時間が経過すれば、同じような感じに馴染んでくるものと思います。

 

お庭にはたくさんのモミジや竹が植えられていて、10年の時間を感じとることができます。

 

 

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新しくも窓がつきました。

 

 

また、こちらのお庭は、和風とか洋風といったお庭のつくりではなく、里山を背景にそこに溶けこむように作られており、敷地境界を越えて、延々と山頂までがこのお庭のようにも感じ取れることが出来ました。

 

たぶん、私たちよりも都市部から来られた方ならもっとその良さを楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

それから、今回既存の開口部に一部ガラスの建具が新たに設けられました。

 

 

 

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窓が入って見える風景が大きく変わりました。

これは、秋から春までの寒い季節に少し風よけがあればという、お施主様のご希望で取り入れられたのですが、風がここちよい季節には取り外して開放状態で利用されるとお聞きしています。

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山側のお庭から北方向の山を望んで。

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道路側のお庭から南東方向の山を望んで。

 

 

 

その他、せっかくなので、少しその他の写真もご紹介させていただきます。

 

お時間がありましたら、最後まで御覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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時間を掛けて育てられた竹などの植物が、彩りをつくりだし、とても素晴らしい空間が生まれています。

 

 

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篠山市今田町付近の山々はとても紅葉が美しいと思うのですがいかがでしょうか?

 

 

 

 

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あずまやへのアプローチに設置された枕木の階段。

あずまやの建築改修はもちろんのことお庭の整備に関するお問い合わせなども、遠慮なく弊社までお問い合わせください。

中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。

篠山市、三田市、西脇市、加東市、丹波市、神戸市北区周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。