空き家の管理セミナーに参加。

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今日は、空きらしいいいお天気の三田市にある弊社事務所からのご報告です。

 

 

昨日、11月19日(木)、京都商工会議所で(一社)日本空き家管理協会さん主催の「誰も知らない、空き家管理の実情」というセミナーに参加させていただきました。

 

 

弊社は、まだ会員にはならせていただいておりませんので、一般参加ということでお世話になりました。

 

 

 

午前中お仕事してからの参加で、ぎりぎり時間に間に合う形で現地に到着しました。

 

すでに、会場には多くの参加者の方がおられました。空き家の管理業務に関する関心の高さもうかがえますし、みなさん真剣にお話しを聞いておられました。

 

 

 

 

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まず最初に空き家の様々な制度づくりに参加されてきた三好琢講師より「空きや問題の原因と考え方」についてお話しをお伺いしました。

 

 

 

まったく個人的な感想なのですが、まとめとしては、下記の4点ぐらいになるのでしょうか。

 

 

  1. 空き家問題で困っているのは、空き家の周辺住民であって、空き家の所有者も行政も何もこまっていないという現実。
  2. 空き家の管理は、時間稼ぎ?
  3. 空き家の管理は、善意やボランティアでできるようなものではなく、事業として取り組む必要がある。
  4. 空き家の問題は、所有者だけでなく、近隣住民、地域、行政、そして関係する様々な事業者の協力できるしくみづくりがカギを握っている。

 

 

まあ、現在実際に空き家の管理業務に携わっているみなさんは十分御存知の通りのことばかりなのですが、改めて整理してお話ししていただくと、よりよく理解できます。

 

 

151120046空き家管理はそれなりの費用を求められている事業者さんが多いですが、実際には、それで利益がでるようなことはほとんどないし、それを専業にはとてもじゃないができない状況というのが現実なのです。

 

 

空き家の管理業務は、様々な事業を母体に持ちつつ取り組まれているところが多いです。

 

 

 

弊社も建築関係のお仕事をさせていただく中で、主に顧客サービスの一貫としてはじめさせていただきましたが、実際なかなか大変な業務なのです。

 

 

 

続いて、(一社)日本空き家管理協会の今井忍さまより「空き家管理の契約/作業実務の実情」というテーマでわかりやすくお話していただきました。

 

 

今井様が実際に空き家の管理業務取り組まれてきた中で、創りだされてきたノウハウや契約書類、そして実際の管理業務の中での問題点や課題などの実例はなかなか興味深いものでした。

 

 

今回、私がこのセミナーに参加させていただいたのは、空き家の管理業務というのがまだまだ始まったばかりの極めて新しい業務であるとともに、ネット上でもなかなか具体的な実例、情報もなく、ただただマスコミで大きく空き家問題として報道されていく中、この業務に取り組まれているみなさんのお話しをお伺いできればと思ってのことでした。

 

 

弊社も試行錯誤しながらお客様のご期待にお答えできるように頑張らせていただいておりますが、セミナーに参加しての感想としては、まだまだ業務としての蓄積、研究がたりないんだなということでした。

 

 

セミナーに参加されていた方の中で実際にどれだけの方が実際に空き家管理に取り組んでおられるのかはわかりませんでしたが、中にはこれからこの業務に参入されようと考えておられるような方もいらっしゃるようでした。

 

 

講師の方も指摘されていましたが、まだまだ空き家の管理業務は社会的な認知があるわけでもなく、実際に業務を依頼されるお客様も少ない中、話題先行のような状況でもありますので、新規の参入については、他の業務と関連がある場合いをのぞいて慎重にご検討されるのがいいかと思います。

 

 

また、この空き家の管理業務については、その業務を担うために必要な資格もなにもございませんので、運営母体、実際に現場へ出向いて管理業務を担われる担当者の方も含め、まさに玉石混交の様相を呈しているものと予想されます。

 

 

業務費が1,000円/月、以下なんかでできる業務ではとてもありませんし、1万円で大企業が母体なら大丈夫というものでもないのです。

 

*格安はだめだとか言うわけではないですが、普通に考えてそのお値段で適切な管理作業が実施できるとは思われません。もちろん、ボランティアだということなら別ですが。

 

 

 

また、公的機関を通して紹介していただいた公的な団体だとしても、格安の場合、ほとんどの場合、建物や土地、植栽、防犯などの管理作業上とても重要な事柄について、ほとんと情報を持たない方が現場に出向いておられることがおおいのではなかと思います。

 

 

建物や敷地に問題があっても、それを確認することも、必要なアドバイを行うこともほとんど無理だと思われる素人の方に大切な資産の管理をお任せになれるでしょうか?

 

 

空き家を所有または管理されていて、これから空き家の管理業務を依頼してみようとお考えの場合は、十分ご注意いただければと思います。

 

 

弊社も、日々このようなセミナーなどでも勉強させていただきながらお客様のご期待にお答えできるようがんばってまいりたいと思います。

 

 

 

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また、一般の方向けにどなたでも参加可能なセミナーの開催が予定されているようです。

京都市近くにお住まいの方は、ぜひどうぞ。

 

一般向けセミナーチラシ

 

■対象:どなたでも

■日時:2015年11月28日(土)

午後2:00~午後4:00(受付:午後1:30~)

■場所:京都商工会議所 2階・第1教室

■定員:先着70名

■参加費用:無料

■参加特典:小冊子『自分でする空き家管理マニュアル』を参加者全員にプレゼント

■講師:今井 忍(一般社団法人日本空き家管理協会 理事)

■概要:実家が誰も住まなくなったら、一体何をすればよいのか?実家が空き家になってしまったら、何から始めればよいのか?…今、このような問題に直面されている方、今後可能性のある方、沢山おられると思います。今回のセミナーではそのような方を対象に、「お家のお手入れ方法」を映像を用いて、わかりやすく解説致します。

 

■申込方法:

京都市住宅供給公社 京(みやこ)安心すまいセンター まで

電話:075-744-1670

Fax: 075-744-1637

 

 

 

空き家・留守宅の管理、除草・植栽の剪定作業等お住まいに関することは遠慮なくお問い合わせください。

中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。

篠山市、三田市、西脇市、加東市、丹波市、神戸市北区周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。