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2014.09.21

雨漏り対策の屋根改修工事

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雨漏りでぼろぼろの天井

今回は、雨漏りで長年悩まれていたお宅の屋根改修工事のご紹介です。

 

写真を見ていただければ一目瞭然、これほどわかりやすいものはないですが、天井から雨漏りしてます!

 

天井に張ってある吸音テックスは、雨漏りのシミがはっきり出ていますし、ふわふわボロボロの状態です。

 

実は、中央部の開口部分は、すでに朽ちて落ちてしまったので、お施主様がご自身でベニヤ板を張っておられたのを、調査時に撤去した状態でした。

 

 

それで、雨漏りの対策、補修ということになりますが、今見えている天井材を張り替えればすぐに元通り綺麗な状態にはなるのですが、根本的には何も可決されずに、再び同じような状況に直ぐ戻ってしまいます。

 

やはり見えているところだけではなく、原因を探しだしてそこを対策、補修することこそが重要なのです。

 

ということで、雨漏りの原因追求は大変難しいので、あれやこれやと調査に入るのが普通なのですが、こちらのお宅ではあっさり原因が判明してしまいました。

 

天井の開口部から上を見上げると、空が見えていたのです!・・・正確には、屋根に隙間があり、光が見えていたということですが。

 

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庇と折板の取り合い部分が雨漏りの原因

なんで?と思って外へ出て確認してみると、ご覧のとおり、もともとあった庇に新しく増築された折板屋根が接しているのですが、そこは防水上の対策はないに等しく、あるのは、既存の庇から折板屋根の上に掛けられた雨押え?というか一枚の鉄板のみでした。

 

いや、これがダメだというのではなく、もっと深刻というか、根本的にダメなのが、折板の水上部に水上面度が取り付けられてなく、少し風雨が強いと、雨水が緩い屋根勾配を逆流して室内へ流れ込んでいたのでした。

 

 

そこで、またなんでこなんなことに???と普通に考えてしまうわけですが、増築の状況を確認し、お施主様からお話しをお伺いして納得。

 

次のような流れでこうなりました。

 

  1. もともとここが玄関口で大きな庇がありました。(瓦屋根の下のブルーの鉄板張り部分)
  2. 駐車場を鉄骨で増築。折板で屋根を葺きましたが、その際に既存の庇を残したままそこに接する形で屋根を葺きました。この際普通は水上面度を設置するとともに、必要な雨水対策を講じますが、屋外駐車場ということで、接する部分の雨水対策は何も考えられていなかったようです。
  3. 上記まではある意味仕方ないのですが、問題は、その後にこの屋外駐車場に壁を付け、床を張り、そして天井を作って屋内空間としたことです。

 

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天井材を撤去して見えた既存の庇と折板

 

いや、屋内空間にするのはいいとして、その際に見上げれば空が見えるような隙間があるのに、なんの対策も検討もせずに天井をあっさり張ってしまったことでしょう。

 

そのとき工事を担当された方に聞いてみないとわかりませんが、なんでこんなことをしたのか、私にとっては???が無限に続きそうな状態でした。

 

たぶん、工事後直ぐに雨漏りし始めていたはずで、通常の雨程度なら漏らないにしても、こんな工事されて、怒られなかったお施主さんは優しすぎますね。

 

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軒天井のプリント化粧合板も痛みが酷いです

ちなみに、元からあった庇の軒天井にはプリント化粧合板が張られていましたが、ご覧のとおりこちらも経年劣化と湿気でボロボロ状態になっていました。

 

そこで、お施主様に以上の点をご説明させていただいた上で、根本的(完璧ではなくてもとり得る最善の策として)に今できることをご提案させていただきました。

 

いろいろある選択肢の中で、既存の庇と、雨漏りの原因となっている中途半端な折板屋根の一部を解体撤去して、形状をスッキリさせ、複雑な取り合いをなくすことで雨漏りがなくなるようにご提案。

 

お見積書を提出させていただいて、ご了解を得、工事に着手させていただきました。

 

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中途半な折板を撤去した後、新しい折板(ガルバリュウム鋼板製のルーフデッキ)で建物壁面まで葺き替えました。

 

もちろん水上面度もしっかり取り付けて、シーリング処理もしています。

 

屋根の奥に見えているブルーの折板は既存のものですが、多少サビが出てきている状況で塗装が必要な状態になっていますが、こちらはお施主様がご自身で塗装されるということになり、今はまだ、新しい材と色が違っている状況です。

 

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軒天井は、杉板張りに

母屋に取り付いていた庇は完全に撤去しましたが、以前は折板の裏面がむき出しになっていた軒天井部分を杉板張りにさせていただきました。

 

この部分は弊社がサービスでさせていただきましたが、既存の外壁などとも釣り合いがとれて、いい雰囲気になっていると思います。

 

こちらの既存庇の軒天井と同じく、昔よく流行っていたプリント化粧合板がぼろぼろになったということで張り替えるお仕事が最近よくあります。やはり霧などが多い地域では不向きなようなので注意が必要ですね。

 

今回は無垢の杉板にキシラデコールで塗装しておきました。

 

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張り替えられて綺麗になった天井

最後の写真は、雨漏りでぼろぼろになっていた、室内の天井部分の様子です。

 

今回同じ吸音テックス材が入手出来ましたので、痛みの酷かった部分のみ下地とともに張替補修させていただきました。

 

工事時に一時取り外した収納庫や照明器具、廻り縁なども綺麗に復旧し、天井も新旧違和感なく、補修したかどうかもよくみないとわからない状況です。

 

 

 

以上で、今回の改修、補修工事の概要説明は終わりです。まあ、もとは、屋外駐車場だから雨仕舞は適当でということだったところまではよかったのですが、その後なんの対策も検討もなしに屋内空間に仕立ててしまった工事業者の罪は大きいと思います。

 

なんでもかんでもお施主様の言うとおり、そしてとにかく仕事にしてしまってあとは知らんぷりはよくないです。

 

ハイハイとかる~く言うこと聞いいて、とにかく工事費用が安すぎるというのは注意が必要です。実は、その担当者は、建築の知識も乏しく、何もわからないで下請けの職人さん任せというのが多いです。

 

そこで一度、ほんとに大丈夫?と聞き直してみるのはお施主様にとては大切なことだと思います。お施主様の思いとおりではない提案をしてくる業者さんのほうがいい業者さんだというのもあると思います。

 

・・・なんの説明もなく、勝手に工事を進める業者は問題外ですが。

 

まあ、とにかく雨漏りしているときは、簡単でもいいからこれ以上酷くならないよう補修することが最優先になります。

 

雨漏りさせ続けていると、他の部材、特に構造部材などにも影響を及ぼし、汚れれだけではなく、シロアリなどを引き寄せて一大事につながることが多いです。

 

次に、補修、対策する際は、まずは原因をよく調査すること、どうしてもわからない場合(調査にお金や時間を掛けられない場合も含む)は、可能性をよく検討してみる。

 

その上で、お施主様のご要望と、ご予算を踏まえた上で最善の対策を講じることが大切になります。

 

お金をかければいいというものでもないですが、できるだけ安全、安心できる対策が望ましいのは言うまでもありません。

 

今回のような雨漏りの場合は、簡易な補修から、すべて作り変え、または解体して新築まで、様々な選択肢があると思いますが、信頼の置ける職人さん、施工業者さん、そして建築士さんなどとよくご相談され、すみやかに対策されることをお勧めしたいと思います。

 

 

 

雨漏り、屋根の葺替、改修などに関するお問い合わせも遠慮なくお問い合わせください。

中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。

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